グルメの定義って?
グルメ、これも最近見ない言葉になってきたのではないか、という感じがします。辞書で意味を調べてみたならば、「食通、美食家」ということだそうです。ということは、最近よく使われている「B級グルメ」ってのは正しい使われ方じゃないわけだ。
まあ、私も食べることにはこだわりがある方で、旅行先では各地の美味しい店や名物を調べて絶対に味わってみないと気が済まないほうなのですね。それでも、私自身は「僕はグルメっていわないだろうな」と思っています。なんというか、グルメという言葉にある種の高級感や、「お高くとまりやがって」みたいなイメージがあるのですね(僕だけか?)。だから地方の美味しいものなんかも、「B級」という形容詞をわざわざつけているのではないでしょうか。
グルメという言葉で思い出すのは、谷崎潤一郎に『美食倶楽部』という小説がありまして、その小説の中に美食通を自他ともに認める5人の人物が出てくるのですが、その描写がどうも頽廃的なので、僕はグルメという表現にちょっと避けるような感覚をもつのかもしれません。
その作品の中の5人そろって太鼓腹を抱え、頬や腿のあたりは豚のようにぶくぶくして脂ぎっている、なんていう表現がありまして、まあ筋肉のない相撲取りか、『スターウォーズ』シリーズのジャバ・ザ・ハットみたいなのを考えればいいんじゃないかと思います。有名な料理屋という料理屋は全て食べ尽くしてしまったようで、谷崎の表現では「廃人のような無意味な瞳を見開いた」とまで描写されているのです。こういう人間とはお近づきになりたくないな〜、と思ってしまうのです。
まあ、私の場合は食べ歩きは趣味ですし、なんか旅先で美味しいものと出会うとそれをお土産にして持ち帰ったり、?み会の席でその話をしては食べ歩きタレントの彦麻呂さんのネタのまねをして「味のAKB48や〜」「分んねえよ!」なんて笑いに繋げているので、そういう人間にはならないと思いたいのですが……。
グルメと呼ばれる人は自分のために美食するとしたら、私は人を喜ばせたり笑わせたりするためにそういうのをやりたい。